現在、特にアメリカやヨーロッパで人気が定着してきたヘンプTシャツについて説明します。
ヘンプのTシャツはヘンプ素材の洋服の中で、最もポピュラーで、一番着やすい衣服だと思います。
何故ならTシャツというアイテム自体、洋服の中でもとっつきやすいアイテムですし、ヘンプ素材の良いところを感じられるアイテムだからです。
僕自身も自分自身の肌に最も相性の良いTシャツだと思い、ヘンプのTシャツは、一年中愛用しています。
ヘンプTシャツの特徴
ヘンプ素材を使ったTシャツは、いわゆる一般的な普通のコットンやポリエステルのTシャツとは違い、いくつかの特徴があります。
着心地が良く敏感肌や皮膚の疾患がある方に良い効果がある
初めに挙げられるのは、この着心地が良いという点です。
それぞれ着心地に好みがあるので人によってはコットンやポリエステルの T シャツの方がしっくりくるという方がいるかもしれませんが、実はヘンプTシャツが着心地が良いのには、とても分かりやすい具体的な理由があるのです。
ヘンプの素材は、生地の表面がフラットではなく凹凸があるため肌に付く面積が少ないため、肌に必要以上に張り付くことなくさらっとした着心地があると言われています。
逆にポリエステルなどの化学繊維や面の綺麗なコットンなどは、汗で肌に張り付きやすいので、僕の場合はちょっと気持ちが悪いんです。
そして、その肌に張り付きづらい性質はアトピーや乾癬などの皮膚疾患がある方にも良いとされていて、へンプの持つ抗菌性も相まって、良い効果を与えると言われています。
着ていくうちにより良い生地に成長していく
ヘンプ素材は、非常に丈夫で天然の素材の中では最も丈夫な素材とされています。
最初は、先程の記事の凹凸が少しチクチクとした感覚があるヘンプ素材もあるのですが、洗濯を重ねるたびにしなやかになり、最終的には手放せなくなるほどの快適な着心地になります。
植物繊維のシルク言われているんですよ!
しかも、天然繊維最強の丈夫さなのでその快適さは長続きし、 T シャツをすぐに買い換えることなどがなくなり長持ちします。
通気性がよく湿気を逃がす特性がある
ヘンプ素材の糸は、コットンやポリエステルなどと違い無数の細かい穴が開いているためとても通気性が良く湿気を逃します。
肌をできるだけ清潔に保ちたい人などには最適です。
旅が多い人やハイキングなどのスポーツにも適していますね。
環境や土壌に大きなメリットがある
よく知られていることですがヘンプは、農薬を使うことなく栽培できる植物で、いわゆるオーガニック素材です。
それだけではなく、ヘンプを育てることにより農薬で金属や化学物質で不毛の地になった土壌を蘇らせるという効果があります。
これを知ったときには、こんな能力がある植物があるんだ!?とビックリしてしまいましたが、本当のことです。
そして、ちなみに人が一番使っている繊維、コットンを栽培するのには大量の農薬を使うので、コットンを栽培した土地にはいずれさくもつは育たなくなっていきます。
合わせて読みたい:地球温暖化・気候変動とヘンプの効果について
とても高級な生地である
こちらはデメリットでもあるのですが、ヘンプはとても貴重な素材であるためTシャツが高価になってしまうという特徴もあります。
ヘンプが繊維として使われている割合は、世界でたった1% しか使われていないという、そもそも取れ高が少ない植物です。
さらに、繊維の性質上コットンなどよりも太いために布地にするのに技術が必要で、生産ロスがうまれるのでヘンプの生地というのは、どうしても高級になっているのが現状です。
ヘンプTシャツの種類と特徴
ヘンプ素材を使ったTシャツの種類は、いくつかに分けられるのですが、今回はポピュラーな2種類のヘンプ素材のTシャツを紹介します。
ヘンプ/コットンTシャツ
比較的流通されていて、手に入りやすいヘンプ Tシャツというとヘンプ/コットンTシャツだと思います。
ヘンプの糸とコットンの糸を撚糸(糸を撚って)して作っている Tシャツです。
エシカルやサステナブルな点を含め、ヘンプ/オーガニックコットンの素材を選んだほうがメリットが大きいですね。
ヘンプ/コットンTシャツの特徴としてはヘンプのメリットとコットンのメリットが融合されている感じです。
好みにもよりますが、100%ヘンプTシャツよりも、ヘンプ/コットンTシャツのほうが、一般的に受け入れられやすい生地感だと思います。
よくヘンプ55%/コットン45%の割合は、昔の輸入の際に関税が低い割合で、その名残でこの混率の素材が世の中に多く普及しているんですよ。
ヘンプ100%Tシャツ
ヘンプ100%Tシャツは、コットンなど糸を混ぜて使わない純粋にヘンプだけを使った T シャツになります。
特徴としては、少し前までヘンプ100%のTシャツとゴワゴワ感がある割には生地が薄かったりしてなかなか着にくい素材でしたが、改良が重ねられ、もともとあるシャリ感にしなやかさが加えられたとても着心地の良いTシャツになっています。
やはりエシカルやサステナブルな点からも、ヘンプ/オーガニックコットンの素材よりも環境に優しいのも良い特徴です。
先ほども述べたようにヘンプ自体が貴重な原材料であるため少し効果にはなりますが、人や環境にとって、とても価値のあるTシャツだと思います。
ヘンプTシャツの歴史
アメリカのヘンプTシャツが世の中に出回ってきたのが1990年後半のシアトルのブランドが出始めてきたのが最初だと記憶しています。
そのシアトルのブランドを中心に、ヘンプクロージングのブランドが日本にも流通し始めました。
そして、日本では、2000年代前半にエコロジーやヒッピーの大きなムーブメントが起こり、大手のセレクトショップでも見かけるようになっていきました。
その後、日本では下火になってきたものの、アメリカやヨーロッパでは地道に活動を続け、近年のアメリカの産業用ヘンプの栽培が法律で許可されたのを皮切りに、再度ヘンプという素材が注目を集め、一気にヘンプ Tシャツが流行し始めて、ヨーロッパにも人気が飛び火して、現在に至ります。
日本で人気が出るのはこれからだと思います。
ヘンプTシャツオススメブランド
ヘンプ Tシャツのオススメのブランドとしては、アメリカのブランドですとJUNGMAVENがとても有名で、とても売れています。
その他に、このサイトのオリジナルブランド【Nomadic Hemp】でもTシャツを作りました。
長年ヘンプに関わり、こだわり抜いた上質なヘンプ素材とオーガニックコットンを使用しており、オーガニック素材専門の工場と提携してリーズナブルに提供しています。ぜひ【Shop】を覗いてみてください。